--サミュエル・ジョンソン名言集--
(Samuel Johnson サミュエル―)イギリスの詩人、批評家。「英語辞典」の編纂で名高い。教訓詩「欲望のむなしさ」、小説「ラセラス」、伝記「英詩人伝」など。(1709〜1784)


・恋は愚か者の知恵であり、賢人の愚行である。

 

・短い人生は時間の浪費によって一層短くなる。

 

・人生を過ごすうちに新しい知人を作らないなら、やがて独りぼっちになるだろう。
人間は常に交友関係に手を入れておかなければならない。

 

・人は一冊の本を作るために、図書館半分をひっくり返す。

 

・若い時は、人々の意見で善悪の判断をするのが普通である。
年を取ると、自分の何の物差しもないのに興味本位で振る舞い、
その上、何の徳があるわけでもないのに恥ずかしさを感じない。

 

・金を浪費したり、貯蓄する者はもっとも幸せな人々である。
というのは、両者ともそのことを楽しんでいるからである。
―「ジョンソンのボズウェルの生活」―

 

・思慮分別は人生を安全にはするが、往々にして幸せにはしない。
―「怠け者」―

 

・音楽は背徳を伴わない唯一の官能的な愉しみである。
―「格言集」―

 

・人生は、次々の享楽ではなく、次々の欲望のうちに終わる。

 

・家庭の幸福があらゆる野心の到達点である。

 

・人生には、友情よりも気高い快楽はない。

 

・誰もが、自分の考えている本当のことを発言する権利を有するし、
誰もが、それを破壊する権利を持つ。
―「ジョンソンのボズウェルの生活」―

 

・愛国主義は、無頼漢たちの最後の避難所である。
―「格言集」―

 

 

・賞讃は借金を背負い込むようなものだ、だが、へつらいは贈り物だ。

 

・釣り竿は一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である。
―「語録」―

 

辞書は時計のようなものだ。いい加減な辞書なら無いほうがいいし、
最もよい辞書でも完全に正しいと期待することはできない。

 

・お互いの臆病が我々を平和に保つのだ。もし人類の半分が勇敢で、半分が臆病だったら、
勇敢なものは絶えず臆病者を打ち負かすだろう。彼らは絶え間なく闘っているだろうから。
けれども、みんなが臆病者だからわれわれは大変うまくやっている。

 

・我々は、我々がよく知らない人たちを信じがちである。
というのは、彼らは我々をけっして欺かないからである。
―「怠け者」―

 

・今から一年も経てば、私の現在の悩みなど、およそくだらないものに見えることだろう。

 

・残酷物語ほど関心を喚起するものはない。敵がいかにして子供を惨殺し、
処女を強姦したか、というニュースの報道で失敗することはまずない。
―「怠け者」―

 

・全ての人を称賛する者は、誰をも称賛しないとのと同様だ。
―「ジョンソンのボズウェルの生活」―

 

・レジャーと好奇心は人類に有益な知識を発展させる
しかし、つまらない争いごとや、骨の折れる仕事からはなにも生まれない。

 

・もしある人が自分の不幸な出来事について話したら
そこにはなにか楽しんでいるものがあると思って差し支えない。
なぜならば、本当にみじめさだけしかないとしたら、その人はそんなことを口にしないだろうから。

 

・金のために結婚するものは悪い人間であり、恋のために結婚するのは愚かな人間である。

 

・収入を内輪で使いなさい。年末にはいつも幾らかの余裕を残すようにしなさい。収入よりも
支出を少なくするようになさい。そうしている限り、一生たいして困ることは絶対にありません。
―「手紙」―

(25-02/11/30



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