【-快楽・欲望について-】
・常に瞬間を享楽せよ。快楽が満たされれば満足だし、
もしそれが満たされなければ楽しみが次の時間まで持ち越してゆく。
byエピクロス（前3C・希・哲学者）
・人間は他のいかなる行為よりも、多くの快楽を与える行為をしないではいられないものだ。
byスタンダール（19C・仏・作家）
・欲望を持つことが少なければ少ないほど幸福になるだろう、
という言葉は昔から言われているが、しかし非常に間違った真理である。
byリヒテンベルク（18C・独・物理学者）
・なぜ性を悪とするかという思想的根拠は、少なくとも宗教的なるもの以外にみるべきものはない。
根拠なき抑圧と自己否定、性が荒廃するのはまさにその点においてなのである。
by栗田勇（評論家、作家）
・解放された女が萎えたペニスと面と向かうほど痛々しいことがありうるだろうか？
あらゆる歴史の大問題も、このふたつの本質的なものと比べれば色あせる。
byエリカ・ジョング（20C・米・ジャーナリスト）
・恋愛は性欲とは違って、唯一の相手を求める。
性欲だけなら結婚は不必要だ。性欲は相手を尊敬しない。
by武者小路実篤
・きわめて立派な愛は、欲望の激しいひしめきにあるのではなく、
日常生活の完全な、永続的な調和によって初めて認められるのである。
byモーロア
・恋愛は性欲と質を異にするのではなく、より高き形における性欲である。
by倉田百三
・他人が感ずることと、我々が感知することとの間には、どんな比較対象となるものもない。
他人における最も強烈な苦悩も、我々にとっては確かになにものでもなく、
我々によって感ぜられる快楽の最も微かなくすぐったさも、我々の心を動かす。
byマルキ・ド・サド
・快楽は常に来るものと思うな。常に去るものと思え。
byアリストテレス
・世の中に友情と欲情ほど良いものはない。
by赤塚不二夫
・今本当に必要なことは、セックスすると体がどうなるか、
どんな感じが起こるのかについて、女の側から明らかにして、
男の側の都合でつくりあげられてしまった固定概念を突き崩していくことなのです。
byS・ハイト
・ばかな、味わってはならない快楽などあるものか！
byF・モーリアック
・セックスは常に秩序を否定する。
by栗田 勇
・世間の人は虎を、性欲の虎を放し飼いにして、どうかするとその背に乗って滅亡の谷に落ちる。
by森鴎外
・肉体的な不満足は恋愛や夫婦愛を殺すどころか、むしろそれを鍛えるものだ。
童貞はなにも人間を病気にはしない。
byピカート
・男が女に処女性を求めるのもまた、愛情が純潔に捧げる永遠の賛辞の一形式である。
byプルースト
・肉欲に引き入れられる人々は、陥穽にはまった兎のごとくもがき苦しむ。
肉欲の泥沼にはまったら最後、彼らは長く久しきに渡って、絶えず苦悩につまずく。
by釈迦
・強姦によろうと結婚によろうと、神の目から見れば子供を産むという同じコースでしかない。
byショーペンハウアー
・男の性欲は自然に目覚め、女の性欲は目覚まされるまで眠っている。
byシュルツ
・男性は性欲を所有しているが、女性は性欲に所有されている。
byワイニンガー
・女に向かって思いきった行動にでた愛人がけしからぬ男だといわれるのは、
その行為を遂行しないで中途で止めた場合だけである。
byサン・シール
・肉欲を知らぬ動物はいないが、これを純化するのは人間だけである。
byゲーテ
・東洋においては性欲が芸術になっている。
byチェンバレン
・欲情は二つの皮膚の偶然の接触から生まれる。
byモロア
・全ての人間が世に生まれ出たのは快楽のおかげである。
byヴォルテール
・この世にあっては、全てのものが報いを受ける。特に肉体的快楽は。
byアナトール・フランス
・快楽を控えることにあらず、快楽に勝ちて負けないのが最上である。
byアリスティッポス
・男が人生で求めるものはただ一つ。それは快楽だ。
byモーム
・ちょっとした愛撫は他の愛撫へとみちびく。そのちょっとした愛撫に逆らわない女は、
そうした愛撫をさらに加えてくれと誘うようなものである。
byリカール
・人間は機械である。ちょっとでも触れると欲情が激しく回る機械である。
byモーパッサン
・動物は子孫をもうけ得る時期にだけしか交わりません。
しかるに我々人間は、この忌まわしい万物の霊長はですね、
快楽が得られさせすればかまわんというわけで、時と場所をわきまえません。
byトルストイ
・男女相愛にして肉欲に至るは自然である。肉交なき恋は、事実にあらずして空想なり。
by国木田独歩
（33-03/03/19）