--ヴォルテール名言集--
(Voltaire〔本名〕Francois Marie Arouet フランソワ=マリ=アルエ)フランスの小説家、劇作家、思想家。信教と言論の自由を求める合理主義の啓蒙思想家として活躍。痛烈な風刺と簡潔な名文で、近代史家の先駆ともなった。代表著作は小説「カンディード」、論文集「哲学辞典」のほか百科全書にも寄稿。(1694〜1778)


・医者というものは、ほとんど分っていない未知の患者の病気を治療するために、
自分でもわかっていない薬を処方するものである。
―「断片」―

 

・神というものが存在しなかったら、彼を創造する必要があろう。

 

・神は現世におけるいろいろな心配事の償いとして、われわれに希望と睡眠を与えた。
―「人間論」―

 

・何はともあれ、我々は我々の畑を耕さなければなりません。
―「カンディード」―

 

・幸福は夢に過ぎず、苦痛は現実である。
―「断片」―

 

・この世の中で成功するには、力づくでも、死ぬまで剣を腕より離さないことだ。
―「断片」―

 

・思考はひげのようなものである。成長するまでは生えない。
―「断片」―

 

・愚者は名高い作者のものならなんでも賞賛する。私はただ自分のためだけに読む。

 

・常識は、誰でも知っているありふれたものではない。
―「哲学辞典」―

 

・人類のいかなる種族も、倦怠な種族よりはマシだ。
―「放蕩児」―

 

 

・その年齢の知恵を持たないものは、その年齢のすべての困苦を持つ。
―「断片」―

 

・独創力とは、思慮深い模倣以外の何ものでもない。
―「断片」―

 

・男がありとあらゆる理屈を並べても、女の一滴の涙にはかなわない。
―「断片」―

 

・涙は口をきかない悲しみの言葉である。
―「哲学辞典」―

 

・一般に人間は犬に似ている。他の犬が遠くで吠えるのを聞いて、自分も吠える。
―「歴史断章」―

 

・作家は生きているうちは諷刺され、死ぬと賞賛される。

 

・あまりに有名になった名前は、なんと重荷になることか。
―「断片」―

 

・歴史とは犯罪と災難の記録にすぎない。
―「断片」―

 

・結婚とは、臆病者のまえに用意されたたった一つの冒険である。

 

・うんざりさせるための秘訣は、なんでもかんでもしゃべることである。

(20-02/11/01)



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