50音別格言集■ラ行■
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--ラ--
・ライオンの雄にはたてがみがあり、孔雀には豪勢な羽があるが、人間の男には三つボタンの背広しかない。
byJ・G・サーバー・ライオンの尾となるより、猫の頭になるほうがよい。
byイギリスの諺・ライプニッツは結婚しなかった。彼は50歳の時に結婚を考えたことがあるが、その時彼の意中にあった女性は、考えたいからしばらく時間をくれといった。そのため彼も同じようにに考え直す時間をもち、けっきょく結婚をやめてしまった。
byフォントネル・楽観主義者とはどこにでも青信号を見つける人間だ。悲観主義者は赤信号しか見ない。だが、本当に知恵ある人は色盲だ。
byシュヴァイツァー・ラバは10年もあなたのために不満も言わずに我慢強く働く。たった一度あなたを蹴飛ばすという特権のために。
byW.フォークナー・ラブレター……青年は急いで読み、壮年はゆっくり読み、老人は読みなおす。
byアンドレ・プレヴォ・ラブレターを書くには、まず何を言おうとしているのか考えずに書きはじめること。そして、何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。
byルソー
--リ--
・理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。しかし愛し合うためには少しばかり違っていなくてはならない。
byジェラルディ・理解は感嘆にまさる。しかし製作は理解にまさる。
byアラン・離婚の動機ですって?ありますとも、弁護士さん。それは、私が結婚してるということです。
byエミール・ポラック・離婚はきわめて自然なもので、多くの家では毎晩、それが夫婦の間に寝ている。
byシャンフォール・離婚は事実において結婚の破壊ではない。むしろ、結婚を維持する第一条件である。
byバーナード・ショー・離婚は進んだ文明にとって必要である。
byモンテスキュー・理性を有する動物は、すべて退屈するものだ。
byプーシキン・理想主義のない現実主義は無意味である。現実主義のない理想主義は無血液である。
byロマン・ロラン「先駆者たち」・立派に死ぬことは難しいことではない。立派に生きることが難しいのだ。
by映画『無防備都市』・立派にやり遂げたことに対する最大の報酬は、それをやり遂げたことそのものにある
byボルテール・立法者にしろ、革命家にしろ、平等と自由を同じに約束する者は、空想家でなければ詐欺師である。
byゲーテ・流行とはひとつの醜さの形であり、とても人を疲れさせるので三か月ごとに変える必要がある。
byオスカー・ワイルド・流行とは、人目につきたくない人が、人目につきたい人を模倣することだ。
byヴァレリー(仏・詩人)・流行……人々が嘲笑しながらも服従する専制君主。
byA・ビアス・良識がその値どおりに評価されないのは、だれも自分に良識が欠けていると思わないからである。
byサニアル・デュペー・良識は誰にも必要なものだが、持っている人はわずかである。しかもめいめい良識があると思っている。
byフランクリン・良書とは、期待を持って開き、利益を修得して閉じる書物である。
byアモス=オルコット・良書をはじめて読むときには、新しい友を得たようである。前に精読した書物を読みなおす時には、旧友に会うのと似ている。
byゴールドスミス「世界市民」・良薬は口に苦く、出る杭は打たれる習ひ。
by平賀源内・料理のうまい女の亭主は生涯浮気をしない。
by梅田晴夫・旅行するおかげで我々は確かめることが出来る。たとえ各民族に国境があろうとも、人間の愚行には国境がないと。
byアンドレ=プレヴォ・旅行は人間を謙虚にします。世の中で人間の占める立場が、いかにささやかなものであるかをつくづく悟らされるからです。
byフローベル・旅行も人生と同じように、80%の満足でよい。
by映画『偶然の旅行者』
--ル--
--レ--
・礼儀作法は法と称されるもののうちで一番つまらないものだが、最もよく実施されている。
byラ=ロシュフーコー・礼儀――文句なく是認される偽善。
byビアス・歴史――おおかた悪い支配者と、バカな兵士とによって惹起された、おおむね事業ではない出来事に関する、おおよそ間違っている記述。
byビアス・歴史が教える最も実際的な知恵は、民族が進展の可能性を持っていることである。
by柳田国男・歴史家はただ事物の経過を書き留め、評価せねばならないだけであり、みずから事物の決定に参与してはいけない。
byマイネッケ・歴史の任務は人間の冒険に意味を与えることです。神々がそうであったように。
byマルロー・歴史はいつでも敗者に背を向けて、勝者を正しいものとするものだということを忘れてはならない。
byツヴァイク・歴史は君主にとってはすぐれた女教師であるが、彼女にほうは、少々散漫な生徒をもって不幸なのである。
byエンゲル・歴史は、自由な国においてのみ真実に書かれうる。
byヴォルテール・歴史は人間自身がその対象である。歴史に内在する一つの条件は、歴史が人間のことを把握し、理解し、分からせるよう努めることである。
byランケ・歴史は犯罪と災難の記録にすぎない。
byヴォルテール・恋愛が与えうる最大の幸福は、愛する人の手をはじめて握ることである。
byスタンダール・恋愛――患者を結婚させるか、あるいはこの病気を招いた環境から引き移すことによって治すことができる一時的精神異常。
byA.ビアス・恋愛、それは神聖なる狂気である。
byルネサンス期の言葉・恋愛では信じてもらうことが必要であり、友情では洞察してもらうことが必要である。
byボナール・恋愛というものは、振幅が大きくて、情熱の波に弄ばれます。友情は静かで安定した流れを辿ります。
byモーロア・恋愛とは美しい少女に出会い、そしてその少女が鱈のように見えるのに気がつくまでの中間にある甘美な休憩時間です。
byジョン・バリモア・恋愛とは女が男を追いかけることだ。女のほうはじっとしているのだから、女は男を待っているかのように見えるが、それはクモが無邪気なハエを網のほうへひきつけるのと同じやり方なのだ。
byバーナード・ショー・恋愛とはなにか。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである。
by太宰治・恋愛とは二人で愚かになることだ。
byポール・ヴァレリー・恋愛においては疑うよりもだますほうが先に立つ。
byラ=ロシュフーコー・恋愛に年齢というものはない。それはいつでも生まれる。
byパスカル・恋愛には四つの種類がある。情熱の恋、趣味の恋、肉体の恋、虚栄の恋。
byスタンダール・恋愛においては、恋したふりをする人のほうが本当に恋している人よりもずっとうまく成功する。
byランクロ・恋愛の市場株価に、安定株は無い。
byA・プレヴォ・恋愛の十分の九は愛する側にあって、その十分の一が愛されている対象の側にある。
byサンタヤーナ・恋愛の楽しみは愛することにある。
byラ・ロシュコフー・恋愛の厄介なのは、それが共犯者なしには済まされない罪悪だという点にある。
byボードレール・恋愛は永遠である。それが続いているかぎりは。
byアンリ・ド・レニエ・恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す。
byウナムノ・恋愛は性欲と質を異にするのではなく、より高き形における性欲である。
by倉田百三・恋愛は性欲とは違って、唯一の相手を求める。性欲だけなら結婚は不必要だ。性欲は相手を尊敬しない。
by武者小路実篤・恋愛は戦争のようなものである。始めるのは容易だが、やめるのは困難である。
byメンケン・恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。
by芥川龍之介・恋愛は常に不意打ちの形をとる。
by立原正秋・恋愛は人情の永久的な音楽であり、青年には希望を、老年には後光を与える。
byスマイルズ・恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである。
byボナール・恋愛はポタージュのようなものだ。初めの数口は熱すぎ、最後の数口は冷めすぎている。
byジャンヌ・モロー・恋愛は恋愛によって始まる。従っていかに強い友情からも弱い恋にしか移行できない。
byラ・ブリュイエール・恋愛は若いものの幸福な特権であり、老人の恥辱である。
byシルス・恋愛を一度もしなかった女はたびたび見つかるものだが、恋愛を一度しかしない女はめったに見つからない。
byラ・ルシュフーコー・恋愛をして分かることの一つは、時間というものは一定の速度で過ぎていかなければならぬということです。
by吉行淳之介・恋愛を前にした時の,ただひとつの勇気は逃げることである.
byナポレオン・ボナパルト
--ロ--
・老後一日楽しまずして空しく過ごすは惜しむべし。老後の一日、千金にあたるべし。
by貝原益軒・老人が暴威を振るうのは、彼に実力があるからではなく、我々がそれに忍従するためにほかならない。
byシェークスピア・老人に忠告するのは、死人に投薬するようなものだ。
by西洋の諺・老人になって耐えがたいのは、肉体や精神の衰えではなくて、記憶の重さに耐えかねるのである。
byサモセット・モーム・老人の上機嫌ほど美しいものはない。
byリヒター・老人の忠告は冬の太陽のようなものだ。光を与えるが暖めはしない。
byヴォーヴナルグ・老人はあらゆる事を信じる。中年はあらゆる事を疑う。青年はあらゆる事を知っている。
byワイルド・労働は常に人生を甘美にするが、誰でも甘いものが好きだとは限らない。
byフーゴー・老年――誰もが列車が遅れて着くことを望んでいる待合室。
byプレヴォ・老年においては、名声と富とがかろうじて才能と快楽との代わりをする。
byヴォルヴナルグ・老年の欠乏を補うに足りるものを青年時代に身につけておけ。そしてもし、老年は食物として知恵を必要とするということを理解したら、そういう老年に至って栄養失調にならぬよう、若いうちに勉強せよ。
byダ・ヴィンチ・老年の歳月における人生は、悲劇の第五幕に似ている。人間は悲劇的な最後が近いことは知っているが、それがいかなるものであるかは知らない。
byショウペンハウエル・老年の最大の報酬は精神の自由だ。
byサモセット・モーム・老年は男女間の友情に最も適した時代である。なぜなら彼らはその頃には、ちょうど男であり女であることを止めてしまったからである。
byモーロア・老年は山登りに似ている。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広くなる。
byイングマール・ベイルマン・老兵は死なず、ただ消え去るのみ。
(Old soldiers never die; They only fade away.)
by「戦陣歌」・六十五歳で引退なんて、ばかばかしい。俺が六十五歳のときには、まだニキビができていたよ。
byジョーン・バーンズ・ロバが旅に出かけたところで馬になって帰ってくるわけではない。
by西洋のことわざ・ロバと女は、抑えつけるよりも可愛がるほうがよく従う。
by西洋のことわざ・ロバは先祖を自慢しないし、子孫に希望を持たない。
byインガアソル・ロマンチックな恋だけが恋ではありません。本物の恋とは、オートミールをかき混ぜる行為のように平凡で当たり前なのです。
byロバート・ジョンソン・ロマンを求める人間にとって、恋はその人生の一番大切な位置を占め、全てに優先される。
byイネッサ・アルマンド
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