50音別格言集■ハ行■
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--ハ--
・敗戦より痛ましいことはないが、勝利もまた得るところより失うところ大である。
byウェルリントン・ハイヒールは、額にキスされたことのある女性が発明したものです。
byモーレイ・馬鹿が家を建て、利口者がそれを買う。
byイギリスのことわざ・「バカになったみたいだ。恋をしたのかな?」「私は半年前からバカだったわ」
by映画『日曜日が待ち遠しい』・ばかな、味わってはならない快楽などあるものか!
byF・モーリアック・馬鹿な者は独身の間は結婚したときの喜びを空想し、結婚すると独身の時の喜びを空想する。
by武者小路実篤・墓は、運命の嵐を防ぐ最良の砦である。
byリヒテンベルグ・墓場は、一番安上がりの宿屋である。
byラングストン・ヒューズ・初めての恋で不幸な恋をするのは神様だ。しかし二度目の恋で不幸な恋をするのは馬鹿者だ。
byハイネ・はたして人は、不徳なくして徳を、憎しみなくして愛を、醜なくして美を考えることができるだろうか?実に悪と悩みのおかげで地球は住むにたえ、人生は生きるに値するのである。
byアナトール・フランス・二十歳のときに詩人であるものは、詩人ではなく、ただの人間にすぎない。二十歳を過ぎて詩人であれば、そのときかれは詩人である。
byペギー・バッカス(酒の神)はネプチューン(海の神)よりも多くのものを溺死させた。
byローマのことわざ・バットを振らなければ何も起こらない。見逃しの三振だけはするな。
by沖田守・初恋に勝って人生に失敗するというのは良くある例で、初恋は破れるほうがいいと言う説もある。
by三島由紀夫・初恋とは少しばかりの愚かさとありあまる好奇心のことだ。
byバーナード・ショー・罰せられるなら、子羊より親羊を盗んだほうがよい。
byイギリスの諺・鼻風邪は、思想なんかよりずっと多くの苦痛を与える。
byルナール・話すことがそのまま真面目に受け取られるべきだという法はない。
byハンフリイ・話すことは知識の領域であり、聞くことは英知の特権である。
byホームズ・花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ。
by井伏鱒二・花嫁の悲しみは三週間だった。姉妹の悲しみは三年だった。母親は疲れて墓場に横たわるまで、悲しみつづけた。
byシャミッソー・母親は少年を一人前の男に仕上げるのに二十年かかる。また、別の女性はその少年を二十分でバカに仕上げる。
byロバート・フロイス・バラが刺の中に咲くように,恋は怒りの中に咲いて燃える.
byアルント・薔薇はなぜという理由もなく咲いている。薔薇はただ咲くべく咲いている。薔薇は自分自身を気にしない。人が見ているかどうかも問題にしない。
byシレジウス・パリを去るのはつまらない。友達と別れなければならないから。といって田舎を去るのも辛い。自分と別れなければならないから。
byJ.ジュベール・ハンカチ――顔に関してさまざまの汚ならしい役割を果たすのに使われる絹またはリネンの小さな四角い布。特に葬儀の際に泣いていないことを隠すのに役立つ。
byアンブローズ・ビアス・犯罪には恐怖がつきまとう。それが刑罰である
byヴォルテール
--ヒ--
・東に旅しても西に旅しても、自分の家に勝るところはない。
byドイツのことわざ・火が光のはじめであるように、常に愛が知識のはじめである。
byカーライル・光の街があるなどということは嘘だ。世界が一つのかがり火になるなどということはない。すべての人が自分の火を持ってるだけ、孤独な自分の火を持っているにすぎない。
byJ・スタインベック・悲観主義者が星に関して新発見をしたり、海図のない国へ船出したり、精神世界に新しい点を開いたことは一度もない。
byヘレン・ケラー・悲観論者の最たるものは人生を価値のないものとし、楽観論者の最たるものは、全てが世界中で最上とする。そして両者とも真実ではない。
byウィリアム=サムナー・飛行機は飛び立つ時より着地が難しい。人生も同じだよ。
by本田宗一郎・飛行の魅力は麻薬に似ている。一度取りつかれたら最期、抜け出すことはできない。
by氏名不詳・美女ははるか昔から、少し愚かでもよいという特権を持っている。
byハーン夫人・必要は老婆に跳ぶことを教える。
byドイツの諺・一足跳びに山の頂上にあがるのも、一歩一歩としっかりと登ってゆくのも、結局は同じこと。むしろ一歩ずつ登るほうが途中の草木や風物を見ることができるし、一歩一歩を慥(たし)かめてきたという自信をつかむことができる。
by山本周五郎・人生まれて学ばざれば生まれざるに同じ。学んで道を知らざれば学ばざるに同じ。知って行わざれば知らざるに同じ。
by貝原益軒・人が踊る時は踊れ。
byドイツの諺・人が恋をしはじめた時は、生きはじめたばかりのときである。
byスキュデリ・人が心から恋をするのはただ一度だけである。それが初恋だ。
byブリュイエール・人が自分で得られることを神に頼んだところで無駄である。
byエピクロス・人が旅をするのは到着するためではなく、旅行をするためである。
byゲーテ・人が天から心を授かっているのは、人を愛するためである。
byボワロー・人が虎を殺そうとする場合には人はそれをスポーツだといい、虎が人を殺そうとする場合には人はそれを獰猛だという。罪悪と正義の区別も、まあそんなものだ。
byバーナード・ショー・一窯のパンを焼き損ねれば一週間、収穫が悪ければ一年間、不幸な結婚をすれば一生を棒に振る
byエストニアの諺・ひとたび睡眠というこの青春の泉に浸すと、私は自分の年齢をあまり感じないし、自分がまだ健康であると信ずることができる。
byジイド・一樽の知恵より、一滴の幸せ。
byローマの諺・人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ。
byロバート・フロスト・一つの命を救える人は、世界も救える。
by映画『シンドラーのリスト』・一つの事柄について全てを知るよりも、全ての事柄について何らかのことを知るほうがずっとよい。知識の多面性が最上である。
byパスカル・一つのまなざし、一度の握手、幾分脈のありそうな返事などによってたちまち元気付くのが恋をしている男女なのだ。
byモロア・一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない者にとっては善でもなく悪でもない。
byスピノザ・一つも馬鹿なことをしないで生きている人間は、彼が自分で考えているほど賢明ではない。
byラ・ロシュフーコー・人と人との友情は、賢者でも結ぶのが難しいのに、愚者はあっさりほどいてしまう。
byシェイクスピア・人に好かれるための唯一の方法は、畜生のなかで最も愚かなものの皮をかぶることである。
byグラシアン・人に施与するなら頼まれる前に与えよ。懇願されてからでは半分しか贈ったことにならない。
byリュッケルト・人に命令するものは、まず服従することを学ばなければならない。
byドイツの諺・人の一生は曲がり角だらけだ。
by山本周五郎・人の運命を決定するのは、その人が自分自身をいかに理解しているかということである。
byソロー・人の苦しみに同情することは人間的であるにすぎない。それを救うことは神的である。
byホーレス・マン・人の幸福の第一は家内の平和だ。家内の平和は何か。夫婦が互いに深く愛するということ他はない。
by尾崎紅葉・人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
byリヴァロール・人は生きねばならぬ。生きるためには戦わねばならぬ。名は揚げねばならぬ。金はもうけねばならぬ。命がけの勝負はしなければならぬ。
by徳富蘆花・人は異郷に生まれてくる。生きることは故郷を求めることだ。考えることとは生きることだ。
byベルネ・人は急いで結婚し、暇になってから後悔する。
byウィリアム・コングリーヴ・人はいつだって、いろいろなものにさよならを言わなければならない。
byピーター・ビーグル・人は〈運命〉の矢から逃れ得ない故、甘受が唯一の盾なり。
byサーディー・人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命にであう。
byラ・フォンテーヌ・人は大きな計画を軽蔑する。その計画を成功させることが自分にはできないと感じるときには。
byヴォーヴナルグ・人は女に生まれない。女になるのだ。
byボーヴォワール・人は着物に応じて歓迎され、知能に応じて解雇される。
byロシアの諺・人は賢明になればなるほど、ますます腰を低くして他人から学ぼうとする。
byロジャー・ベーコン・人は幸運の時は偉大に見えるかもしれないが、真に向上するのは不運の時である。
byシラー・人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。しかしこれには不思議はない。幸福とは、あのショーウィンドウの中の品物のように、好きなものを選んで金を払えば持って帰れるというものではない。
byアラン・人は死ぬ瞬間までも、もしかしたら助かるかもしれないと空想し得る力を与えられている。
by武者小路実篤・人はしばしば恋に欺かれ、恋に傷つき、不幸にもなる。それでも人に恋するのだ。
byミュッセ・人は自分が幸福であることを知らないから不幸なのである。
byドストエフスキー・人は自分が幸福であるだけでは満足しない。他人が不幸でなければ気がすまないのだ。
byルナール・人は自然の愛するものについてしか書くべきではない。人生の旅路において醜悪であるとか、ありふれているとか思ったものに対して、人の課する罰は忘却と沈黙であるべきである。
byルナン・人は、自然の悪を知ることを学んで死を軽蔑し、社会の悪を知ることを学んで生を軽蔑する。
byシャンフォール・人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。だが、物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も、あと何回心に思い浮かべるか?せいぜい4,5回思い出すくらいだ。あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。だが、人は無限の機会があると思い込んでいる
by映画『シェルタリング・スカイ』・人は自由を得たのち、いくらかの歳月を経過しなければ自由を用いる方法がわからない。
byマコーレイ・人は習慣を好む、なぜならばそれを作ったのは自分だから。
byバーナード.ショー・人は十五歳の時たくさんいろいろな事を考える。そして人生の問題を殆ど発見する。その後は、それに慣れて、だんだんにそれを忘れていく。
byシャドンヌ・人は誠実な批評よりも心にもないお世辞を好む。
byプラトゥス・人は青春の過ちを老年に持ち込んではならない。老年には老年自身の欠点があるのだから。
byエッカーマン・人はその生涯の40年間で本文を著述し、これにつづく30年間において、前者についての注釈を付加する。
byショーペンハウエル・人はその制服の通りの人間になる。
byナポレオン・人は、他人と違っているのと同じくらい自分自身とも違っている時がある。
byラ・ロシュフーコー・人はだれしも絵画を理解しようとする。それならなぜ小鳥の歌を理解しようとしないのだろうか。
byパブロ・ピカソ・人はだれしも、自分自身の生涯を一人で生き、自分自身の死を一人で死ぬものです。
byヤコブセン・人は次の五つの理由で酒を飲むことができるのである。まずは祝祭日のため。次に、その場の渇きを癒すため。それから、未来を拒むため。その上に美酒をたたえて。最後に、どんな理由からでも。
byリッケルト・人はつねに自分の幸福を望むものだが、つねに幸福を見分けることが出来るわけではない。
byルソー・人はつねに初恋にもどる。
byエチレンヌ・人は年と共に澄んでゆくものである。
by河上徹太郎・人は長生きすることを望み、しかも老齢を恐れる。人は生命を愛し、死を避けるのである。
byラ・ブリュイエール・人は望む通りのことが出来るものではない。望む、生きる、それは別々だ。くよくよするもんじゃない。肝心な事は、望んだり生きたりすることに飽きない事だ。
byロマン・ロラン・人は、本当に愛していれば、かえって愛の言葉など白々しくて言いたくなくなるものでございます。
by太宰治・人は無我夢中に急いで結婚するから一生悔いることになる。
byモリエール・人は敗れたゲームから教訓を学び取るものである。私は勝ったゲームからはまだ何も教えられたことはない。
byボビー・ジョーンズ・人は恋愛を語ることによって恋愛するようになる.
byパスカル・人は労働なしに休息に達することなく、戦闘なしに勝利に達することもない。
byトーマス・ア・ケンピス・人は老年を恐れる。果たしてそこまで到達するかどうかも確かでないのに。
byラ・ブリュイエール・人への親切、世話は慰みとしてしたい。義務としてはしたくない。
by菊池寛・人の生き方に反対でも、変えさせるのはよくないわ。それに大抵手遅れだし。
by映画『悲しみよこんにちは』・人のこと嫌いになるってのは、それなりの覚悟しろってことだぞ。
by映画『バトル・ロワイアル』・人々はお金で貴いものは買えないという。そういう決り文句こそ、貧乏を経験したことのない何よりの証拠だ。
byギッシング・人々は驚くことを愛する。そしてこれこそ科学の種である。
byエマーソン・人々は悲しみを分かち合ってくれる友達さえいれば、悲しみを和らげられる。
byシェークスピア・人々は自分達が理解しないことを軽蔑する。
byドイル・人みな我が飢を知りて人の飢を知らず。
by沢庵宗彭・一人旅をしているときには、好きな人のことや残してきた人達の事ばかり不思議に思い出す。
byリチャード・ホームズ・一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人がかりでも持ち上がらない。
byゲーテ・一人でいるとき、女たちがどんなふうに時間をつぶすものか。もしそれを男たちが知ったら、男たちは決して結婚なんてしないだろう。
byトルストイ・一人では何も出来ぬ。だが、まず誰かがはじめなければならぬ。
by岸田国士・一人の男だけ見つめている女と一人の男からいつも目をそらす女は、結局似たようなものである。
byラ・ブリュイエール・一人の女しか愛さない男はしばしばもっとも幸福な生活を送るが、死ぬときはもっとも孤独な死にかたをする。
byへミングウェイ・一人の女の最高の10年間とはいつか?25歳と26歳の間である。
byリップ・一人の女は夫に幸福な二日を与える。彼が彼女と結婚する日と、彼女を埋葬する日。
byドイツの諺・一人の女を愛そうとするとき、人は必ず相手に自分の幼年時代を物語るものだ。
byポール・ニザン・一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数量が神聖化するのだ。
byチャップリン・一人の男性が、一人の女性と一緒にいて楽しかったというとき、それは決して、会話が楽しかったということではない。
byサミュエル・ジョンソン・一人の人と友人になるときは、その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
by石川啄木・一人は万人のために、万人は一人のために。
byレーニン・人を支配しようと思うものは、まず自分自身を支配しなければならぬ。
byマッシンジャー・人を笑わせるのは良いが、自分自身が笑われるのはいけない。
byヘラクレイトス・非の打ち所のない馬が欲しい者は、馬なしですませ。
byポルトガルのことわざ・日の輝かぬところに光がさす。海のないところに心の海が押しよせてくる。
byディラン・トマス・日の光を藉(か)りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さき燈火(ともしび)たれ。
by森鴎外・批評家が作家を侮辱する。人々はそれを批評という。作家が批評家を侮辱する。人々はそれは侮辱だという。
byモンテルラン・批評家というのは、ハーレムに使える宦官のようなものだ。どうするかは知っているし、毎日その実演も見ているが、自分じゃすることもできない。
byB.F.ビーアン・批評家というものは、文学や芸術の面で失敗した連中である。
byディスレーリ・批評家とは、他人の思想について思考する人間である。
byサルトル・批評家をどう思うかと労働者作家に尋ねるのは、犬をどう思うかと電柱に聞くようなものだ。
byジョン・オズボーン・批評家を喜ばせる必要はない。一般大衆が相手である。
byディズニー・批評は易しく、芸術は難しい。
byデトゥーシュ・皮膚の色が裁判の判断材料になるなら、裁かれるべきなのは法廷だ。
by映画『バッファロー大隊』・美味とは食物そのものにあるのではなく味わう舌にあるものである。
byロック・百星の明は一月の光に如かず
by劉安「淮南子」・百人の医者を呼ぶよりも、夜更かしと夜食をやめよ。
byスペインのことわざ・百の悪行に悩まされて自分の罪を感じている悪人よりも、小善を積んで己の悪を認める偽善家のほうが仏の愛から洩れている。
by倉田百三・百薬の長とは言えど、よろずの病は酒より起これ。
by吉田兼好・病気は千もあるが、健康は一つしかない。
byベルネ・病床六尺、これが我が世界である。しかもこの六尺の病床が余には広過ぎるのである。
by正岡子規・平等が自然の法則であることは間違いである。自然は何一つ平等なものを作っていない。自然の法則は服従と隷属である。
byヴォーヴナルグ・平等主義者は彼ら自身の水準まで他人を引き上げることを望むが、彼ら自身以上に引き上げようとはしない。
byサミュエル=ジョンソン・平等主義は因習的不平等・独断的特権・歴史的不正を除去した後、次には、功績・能力・徳性の不平等に対して謀反を起こした。平等主義は愛と見せかけようとしている憎しみである
byアミエル・平等はあらゆる善の根源であり、極度の不平等はあらゆる悪の根源である。
byロベスピエール・ビロードのクッションの上に大勢で座らされるよりも、カボチャの上に座って、カボチャを自分で占領した方がいい。
byヘンリー・ダビット・ソロー・広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ。
byスタンダール・貧困が犯罪を生む母であるとすれば、知性の欠如はその父である。
byラ=ブリュイエール・貧困と希望は母と娘である。娘と付き合っていると母のほうを忘れる。
byジャン・パウル・貧困は人生という海の砂州であり、冨は岩壁である。幸福な人々は、その間をすり抜けて船を操っていく。
byベルネ・「貧困は恥ではない」というのは、すべての人間が口にしながら、誰一人、心では納得していない諺である。
byコッツェブー・貧困は僕とって必ずしも憎むべきものではなかった。なぜなら、太陽と海は金では買えなかったから。
byカミュ・貧乏人の写真が新聞に出るのは、犯罪を犯したときに限られる。
byゴーリキー・貧乏のいいところは泥棒の恐れがないことだ。
byアルフォンス・アレー・貧乏はハシカと同じだ。どうせかかるなら早いほうがいい。貧乏な家に生まれたことを喜べ。
by本田静六
--フ--
・ファッションは時代遅れを作るために作られる。
byシャネル(仏・デザイナー)・夫婦が長続きする秘訣だって?それは、一緒にいる時間をなるべく少なくすることさ。
byポール・ニューマン・夫婦間の会話は、外科手術のように、慎重に取りかからなければなりません。ある種の夫婦は、正直なあまり、健康な愛情にまで手術を施し、そのために死んでしまうようなことになるのです。
byモロア・夫婦とは二つの半分になるのではなく、ひとつの全体になることだ。
byゴッホ・夫婦の愛情ってものは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるものなんです。
byオスカー・ワイルド・夫婦の仲というのは、あまり終始一緒にいると、かえって冷却するものである。
byモンテーニュ・夫婦や恋人同士の問題には決して口をだしてはいけない。そこには世間の誰にも分からない、二人だけしか知らない一隅があるのだから。
byドストエフスキー・不運な時に幸福な時代を思い出すことほど辛いものはない。
byダンテ・深く愛することのできる者のみが、また大きな苦痛をも味わうことができるのだ。
byトルストイ・不幸な人間にとって、死とは無期懲役の減刑である。
byアレクサンダー・チェイス・不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです。
byラッセル・不幸な人は希望をもて。幸福な人は用心せよ。
byラテンのことわざ・不幸なる人々は、さらに不幸な人々によって慰められる。
byイソップ・不幸に対する特効薬はありません。ただ昔から退屈な忍耐とか、あきらめといった美徳があるのみです。
byアルドゥス・ハックリー・不幸はこれを語ることによって軽くすることができる。
byコルニィエ・不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ。
byメルヴィル・深く愛していたものを憎むことはなかなかできない。火は消し方が悪いと、まもなく、また燃え上がる。
byコルネイユ・不思議なことに、他人の仕事は自分の仕事より楽に思える。しかも他人がいい仕事をするほどそれは楽に見えるものだ。
byエデン・フィルポット・不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない。
byソフォクレス・侮辱した人は砂に書くが、侮辱された人は鉄に書く。
byドイツの諺・婦人は感情のために左右されやすい。しかし母となったら、子供達の間に感情の差をつけてはならない。
byブランキー・不正なことが、不正な方法で除かれるよりも、不正なことが行われているほうがまだいい。
byゲーテ・不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない。
byラスキ・武装平和とは、自国と隣国を信用せず、半ば憎悪、半ば恐怖から武器を放棄しかねる意向上の不和である。
byニイチェ・二人の間に恋がなくなったとき、愛し愛された昔を恥ずかしく思わない人はほとんどいない
byラ・ロシュフーコー・二人のうちどちらかがいるところには、いつも二人ともいるんだよ。
byへミングウェイ・二人の女を和合させるより、むしろ全ヨーロッパを和合させることのほうが容易であろう。
byルイ14世・二人の結婚は美しかった。なぜなら彼女は離婚する力を持っていたから。二人の離婚もまた美しかった。なぜなら彼女は友達となれる心を持っていたから。
by川端康成・二人は昼も夜も聖書を読んだ。だが私が白と読んだところをあなたは黒と読んだ。
byウィリアム・ブレーク・普通の人が懐疑家だとか無信仰者だとか自称する時は、大抵の場合、何事でも最後まで考え抜く気持ちのないことを覆い隠すただのポーズである。
byTSエリオット・普通の人々はお祈りしない。ただ、お願いするだけだ。
byバーナード・ショウ・普通の倫理――この人は私を愛している。だが私には夫がいる。したがって彼を愛してはならない。女性の倫理――私には夫がいる。したがって彼を愛してはならない。しかしこの人は私を愛している。
byレールモントフ・物質を支配せよ!さもなければ物質はお前を支配する。
byヒルティ・ふところの寂しい恋愛というものは、出来の悪いマッチをするようなものだ。
by庄野順三・船は水よりも火を恐れる。
by西洋の諺・不平をこぼす人間には、同情よりも軽蔑が与えられることが多い。
byサミュエル・ジョンソン・不本意な結婚をした男にとって、彼女は妻ではない。敵だ。
byプラウトウス・古き良き時代。全ての時代は古くなると良くなるもの。
byバイロン・故きを温ねて新しきを知ればもって師たるべし。
by孔子・古くなって値打ちが出るものを私は二つしか知らない。酒と恋する男である。
byべガ・「フリー・スピーチ歓迎」と高言する人はいても、言いたいことを正確に話せる人はほとんどいない。
byヘイウッド・ブラウン・不死不滅という希望は、いかなる宗教からももたらされないが、大半の宗教はこの希望から来ている。
byインガソル・文化が高度になればなるほど、労働は名誉あるものとなる。
byロッシェル・文学とジャーナリズムの違いは、ジャーナリズムが読んでも面白くないものであり、文学が読まれないものであるということである。
byワイルド・文学の目的は、人生の目的と同じく不変である。
byヴァレリー・文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える。
byイング・文学は堕落したというが、人間が堕落した程度で堕落したに過ぎない。
byゲーテ・文人は生きているうちは諷刺され、死ぬと賞賛される。
byヴォルテール・分別のある男は女を軽く扱い、一緒に冗談を言い、歌うだけである。重大な事については女に相談する事も任せることも決してしない。
byチェスターフィールド・分別を忘れないような恋は、そもそも恋ではない。
byトーマス・ハーディ
--へ--
・平時にあっては人を殺すのを罰し、戦時にあってはこれを命じる、といったような間違った道徳律のあり得ぬことを考えたら、動員を拒絶すべきなんだ!戦争を拒絶するんだ!
byマルタン=デュ=ガール・平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。
by夏目漱石・平凡から非凡になるのは、努力さえすればある程度の所まで行けるが、それから再び平凡に戻るのが、難しい。
by大西良慶・平凡な人生こそ真の人生だ。虚飾や特異から遠く離れたとことにのみ真実があるからだ。
byフェーデラー・平和が見つからぬという者は、見つけようとする努力を怠った者だ。
byヘンリー・ミラー・平和とは、ただ闘いのないことではなく、それは魂の力により生まれる美徳である。
byスピノザ・平和にも勝利あり。それは戦争にも劣らず称賛されるべきだ。
byミルトン・平和の宗教を持つ人間にとって、その最高の価値は愛である。戦争の宗教を持つ人間にとって、その最高の価値は闘争である。
byディッキンソン・平和は芸術の保母である。
byシェークスピア・平和は憲章や盟約だけに根ざすものではない。それは人々の心情の中に根ざすものである。
byケネディ・平和は戦争よりもよい。というのは、平時において息子たちは父親たちを埋葬し、戦時において父親たちが息子たちを埋葬するからである。
byフランシス=ベーコン・平和は人間の幸福なる自然状態であって、戦争は人間の堕落であり、恥辱である。
byトムソン・平和――二つの戦争の時期の間に介在する、だまし合いの時期。
byアンブローズ・ビアス・ベストを尽くして打て。結果よければすべて良し。悪ければ忘れろ。
byウォルター・へーゲン・下手なスピーチは飛行機のエンジンのようなものだ。聞くに耐えなくても、止めるわけにはいかない。
byウィリアム・T・パイパー・ベッドは我々の全生涯を包む。というのは、我々はベッドで生まれ、生活し、そこで死ぬのだから。
byモーパッサン・蛇にかまれたものがどんな苦しみを受けねばならないかは、自ら蛇にかまれたことのあるものにしか分からない。
byキュルケゴール・「ヘミングウェイが書いていた。『この世は素晴らしい。戦う価値がある』と。後半の部分は賛成だ」
by映画『セブン』・ペンをもって書かれたものは、斧をもってしても壊れぬ。
byロシアの諺
--ホ--
・報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな。
byベートーベン・法律においては、他人の権利を侵害する時には罰せられる。道徳においては、侵害しようと考えるだけで罪である。
byカント・他の人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪は忘れるが、相手の人はそれを忘れない。
byニイチェ・ほがらかに死んでいくために、私は生きようと思う。
byゲレルト・僕がお父さんを愛しているとすれば、それは僕のお父さんだからというわけじゃなくて、僕の友達だからなんだ。
byルナール・僕が思うにだ、女は女の生活をしようとする。男は男の生活をしようとする。そしてお互いに、相手を引っ張り合って、とんでもない方向に行ってしまうんだ。
byバーナード・ショウ・僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。
byマルロ・僕ぐらい僕に似ていない者はいない。
byルソー・ボクシングは奇妙なスポーツだ。同じことを街中でやってみろ。たちまち逮捕される。
by映画『チャンピオン』・僕は生まれながらの傍観者である。子供に混じって遊んだ初めから、大人になって社交上尊卑種々の集会に出て行くようになった後まで、どんな感興のわき上がった時も、僕はそのうずまきに身を投じて、心から楽しんだことがない。僕は人生の活劇の舞台にいたことはあっても、役らしい役をしたことがない。
by森鴎外・僕は慈善の金持ちを憎む。その財宝を取られまいとして鍵を堅くかけて深く蔵するけちん坊よりも、慈善家を憎む。慈善家は我々を搾取し、我々を苦役してだましとって富みをみせびらかして、そのうちからニ三文の施しを投げ与える。
byハイネ・僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。
by太宰治・「僕はずっと山に登りたいと思っている。……でも明日にしよう」おそらくあなたは永遠に登らないでしょう。
byレオ・ブスカリア・僕はどうやらこの世における一個の旅人に過ぎないようだ。君たちとてそれ以上のものだろうか?
byゲーテ・僕は二十歳だった。それが人生で一番美しい年齢だなどとは誰にも言わせまい。
byポール・二ザン・僕は平和が怖い。何よりも怖い。……地獄を隠しているような気がしてね。
by映画『甘い生活』・僕は本を買うとまず結末を読む。読みおえる前に死ぬと困るから。
by映画『恋人達の予感』・僕もこうして人間に生まれてきたんだから、やはり何か生きがいが感じられるまで生きている義務がある。
byリンカーン・僕らは謙虚でなくちゃいけない。静かな生活の美しさを知るべきだよ。「運命」の目にさえも気づかれないで、そっと人知れぬ一生を終えるべきなんだ。
byサマセット・モーム・母国の歴史の真の研究は、世界史とその法則とを比較し、関連させて、故郷を眺めることであろう。
byブルクハルト・「誇りは命を縮めるぞ」「自身過剰もな」
by映画『誇り高き男』・埃は羽より軽く、風は埃より軽く、女は風より軽い。
byアルフレッド・ド・ミュッセ・欲しいと思うものを買うな。必要なものだけ買え。
byカトー・星をつかもうとして手を伸ばしても、なかなかつかめないかもしれない。でも星をつかもうとして泥をつかまされる事はありません。
byレオ・バネット・欲するものが全て手に入りつつあるときは警戒せよ。肥えてゆく豚は幸福なのではない。
byジョウル・チャンドラ・ハリス・ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういう恋だよ。
byシェークスピア・惚れるのは状態であり、愛するのは行為である。
byルージュモン・本当に僕は幸福でした。もし快楽が幸福であるならばね。
byワイルド・本当の親切ほどまれなものはない。人に対して親切なつもりでいる人は、通常ただ人を喜ばせようとする心か、さもなければ弱い心しか持っていない人だ。
byラ・ロシュフコー・本当の賭博者は、注意・用意・腕前がものをいう賭け事はあまり好まない。
byアラン・本物の涙は、悲しい一ページからではなく、みごとに置かれた言葉の奇蹟から引き出される。
byコクトー・翻訳は女性のようなものである。美しければ忠実じゃないし、忠実であれば、きっと美しくない。
byポーランドの諺・本を読んでも、物語や歴史に聞くところからでも、真実の恋は滑らかに運んだためしがない。
byシェークスピア
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