50音別格言集■タ行■
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--タ--
・たいがいの人にとって、考えるということほど面倒な事はない。
byブライト・たいがいの人々は満足していない。というのは、1と0との距離が1と1000との間よりもずっと大きいということを知っている人があまりに少ないからである。
byベルネ・退屈な人間――聞いてもらいたいときに話をする人間。
byA・ビアス・退屈は全てを奪う。自殺する勇気さえも。
byスタンダール・第三者の目より恋する男女を見れば、一つの痴態にすぎず、されど恋する男女にとりてはその痴態も真剣なり、真面目なり。
by国木田独歩・大衆はモノを書かない批評家である。
byヴォルテール・大切なのはどの本、どんな経験を持つべきかではなく、それらの本や経験のなかに自分自身の何を注ぎ込むかだ。
byヘンリー・ミラー・大切なのはどれだけ相手を愛するかではなく、相手にとって自分は何かを知ることだ。
by映画『偶然の旅行者』・大多数の人間は、静かな絶望の生活を送っている。
byヘンリー・デイヴィッド・ソーロー・大多数の若者は、そのぶしつけと無作法を、天真爛漫のつもりでいる。
byラ・ロシュフーコー・大体お酒のみには二種類ありますね。酔いたい人と飲みたい人とです。
by内田百・怠惰な人間とは、仕事をしているふりをしない人間である。
byトリスタン・ベルナール・たいていの男は、誰も自分の妻をさらってくれないことを嘆く。
byニーチェ・たいていの男は割と簡単に「愛してるよ」と言う。しかし、本当に難しいのは「僕と結婚してくれるかい」と言わせることだ。
byイルカ・チェイス・たいていの人々は、運命に過度の要求をすることによって、自ら不満の種をつくっている。
byフンボルト・大半の聴衆が興味を抱くのは、音楽ではなく音楽家である。
byローラン・大部分の人たちの才能は、おしまいには一つの欠点となるものだ。老人になるにつれて、この欠点はますます顕著になってくる。
byサント・ブーウ・大部分の人々において、正義の愛とは、不正な目に合うことを怖れる心である。
byラ=ロシュフーコー・太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く。
byシラー・太陽がないときには、それを創造することが芸術家の役割である。
byロマン・ロラン・平らな道でもつまずくことがある。人間の運命もそうしたものだ。神以外に誰も真実を知るものはないのだから。
byチェーホフ・大恋愛の経験のある者は友情を重んじない。
byラ・ブリュイエール・絶えず警戒しつづけることの必要が、ついには恋し会う人達を疲労させてしまう。
byヴィニィ・高嶺の花を羨(うらや)むより、足元の豆を拾え。
by日本の諺・たくさんのことを生半可に知っているよりはなにも知らないほうがいい。
byニーチェ・戦いにおいては、一人が千人に打ち勝つこともある。しかし自己に打ち克つ者こそ、最も偉大な勝利者である。
byネール・闘ってらっしゃい、ロビン。でも暇ができたら、5分でいいから戻ってきて。その5分間に、私は全てを賭けるわ。
by映画『ロビンとマリアン』・正しい結婚生活を送るのはよい。しかし、それよりもさらによいのは、ぜんぜん結婚をしないことだ。そういうことのできる人はまれにしかいない。が、そういうことのできる人は実に幸せだ。
byトルストイ・正しい結婚の基礎は相互の誤解にある。
byワイルド・正しい判断力の持ち主は、太陽の持つ輝きはなくとも、星のように不動である。
byフェルナン・カバリェーロ・正しかろうが間違っていようが、自分らしく生きよ。安易に服従してしまう臆病者よりずっと立派だ。
byアービング・ウォレス・正しき者は、悩み多し。
by旧約聖書・ただ動機だけが、人々の行為の真価を決する。
byラ・ブリュイエール・ただ我々の曖昧(あいまい)で散漫な教育が、人間を不確かなものにするのだ。
byゲーテ・たった五分!畜生!私は一生を通して五分遅れ通しだった。
byクーリー・だって治療にはとても金がかかるよ。だから、どうせ死ぬと決まっているなら、その金を蓄えておくほうがよい。
byルニャール・起てる農夫は座せる紳士よりも尊い。
byフランクリン・たとえあなたが何をしていようとも、それをしている自分を愛せ。
byタデウス・ゴラス・たとえ今日負けても、人生は続くのさ。
byメチージュ・たとえ世界が滅ぶとも、正義は遂げよ。
byフェルディナンド一世・たとえ絶望にすっかりとりつかれても、あたかも希望を抱いているかのように振舞わなければならない。さもなければ自殺しなければならなくなる。苦悩にはなんの権利もない。
byカミュ・たとえ小さな斧でも、数百度これを打てば堅い樫の木も切り倒せる。
byシェークスピア・たとえ人の生命を奪っても、財布に手をかけてはならぬ。人は父親の殺されたのは忘れても、財産の失われたことは忘れないからだ。
byマキャベリ・他人が感ずることと、我々が感知することとの間には、どんな比較対象となるものもない。他人における最も強烈な苦悩も、我々にとっては確かになにものでもなく、我々によって感ぜられる快楽の最も微かなくすぐったさも、我々の心を動かす。
byマルキ・ド・サド・他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない.しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。
byラポック・他人にだまされるよりももっと悪いのは、自分が自分にだまされているのを見ることである。
byリュッケルト・他人の後ろから行くものは、けっして前進しているのではない。
byロマン・ロラン・他人の厚顔無恥に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか」「ありえない」と答えるだろう。それならば、ありえぬことを求めるな。
byアウレリウス・他人の幸福をうらやんではいけない。なぜならあなたは彼の密かな悲しみを知らないのだから。
byダンデミス・他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと――それこそまさに読書ということなのだ。
byニーチェ・他人のために暮らすのはもうたくさんだ。せめてこのわずかな余生をみずからのために生きようではないか。
byモンテーニュ・他人の悲劇は、常にうんざりするほど月並みである。
byオスカー・ワイルド・他人を感動させようとするなら、まず自分が感動せねばならない。そうでなければ、いかに巧みな作品でも決して生命ではない。
byミレー・他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。ふりかけるとき、自分にも数滴はかかる。
byユダヤの格言・種を蒔けば、刈り取らねばならない。人を殴れば、苦しまねばならない。人に善をなせば、君も善をなされるであろう。
byエマーソン・楽しい顔で食べれば、皿一つでも宴会だ。
byブルデンチウス・頼むから黙って、ただ愛させてくれ。
byジョン・ダン・煙草が存在しなかった時は、セックスの後で皆何をしていたのだろう。
byヴァシリス・アレキサス・煙草は完全な愉楽の完全な典型である。実にうまい、そして不満を追い払う。それ以上何を望もうか。
byワイルド・煙草をやめるなんてとても簡単なことだ。私は百回以上も禁煙している。
byマーク・トウェーン・旅から戻ってくると、故郷の煙さえも甘く気持ちのよいものである。
byグリボエードフ・旅のよい道連れは旅路の時間を短くさせる。
byウォルトン・旅は私にとって、精神の若返りの泉である。
byアンデルセン・食べるために生きるな。生きるために食べよ。
byイギリスの諺・多忙とは怠惰者の遁辞である。今日すべきことを今日しなかったら明日は必ず多忙である。
by徳富蘇峰・卵を割らなければ、オムレツは作れない。
by映画『オール・ザ・キングスメン』・だまされる人よりも、だます人のほうが数十倍も苦しいさ。地獄へ落ちるのだからね。
by太宰治・魂のこもった青春は、そうたやすく滅んでしまうものではない。
byカロッサ・黙って泣く子供のすすり泣きは、怒り狂った強い男のそれよりももっと深い呪いである。
byエリザベス・ブラウンニング・「ダメね。40歳にもなってこれじゃあ」「こうでなきゃいけないってことなんかないよ」
by映画『カラー・オブ・ハート』・堕落した自由人というのは最悪の奴隷である。
byガリック・誰か過去をほめず、現在をののしらない老人を見たことがあるか。彼らはみな自分の悲惨と悲哀を世の中のせい、人々の考え方のせいにしている。
byモンテーニュ・誰かが言いたいことを、自分が言わされる愚を避けよ
byカリン・アイルランド・誰かが嘘をついていると疑うなら、信じたふりをするとよい。そうすると彼は大胆になり、もっとひどい嘘をついて正体を暴露する。
byショウペンハウエル・誰かが覆さない限り、世の中のものは覆らない。
byジェームズ.A.ガーフィールド・誰かが私を退屈させている。その誰かとは、どうも自分のようだ
byD.トマス・誰からも信頼され尊敬されるには、日頃から細かい心遣いをしなければならない。
by十八史略・誰かを食事に招くということは、その人が自分の家にいる間じゅう、その幸福を引きうけるという事である。
byブリア−サヴァラン・誰しも老いるのはいやだが、それは長生きをするための唯一の道なのだ。
byアナトール・フランス・誰でも死ななくちゃいけない。でも私はいつも自分は例外だと信じていた。なのに、なんてこった。
byウィリアム・サローヤン・誰の人生にも雨は降る、暗く悲しい日がある。
byロングフェロー・誰の友にもなろうとする人間は、誰の友人でもない。
byプフェッフェル・誰の人生にも雨は降る、暗く悲しい日がある。
byロングフェロー・誰一人知る人もない人ごみの中をかき分けていくときほど、強く孤独を感じるときはない。
byゲーテ・誰もが英雄になれるわけじゃない。沿道に座って英雄に喝采を送る者も必要だから
byウィル・ロジャース・誰もが幸福についてしゃべる。しかしそれを知っている人はほとんどいない。
byマダム・ジャンヌ・ローラン・誰もが自分の選んだ運命や偶然与えられた運命に満足せず、他の道を歩んだ人々を羨むのはどういうわけだろう。
byホラーチウス・誰も称賛してくれる者がいなくても自分のことは自身で称えよ。
byバートン・男女相愛にして肉欲に至るは自然である。肉交なき恋は、事実にあらずして空想なり。
by国木田独歩・「男女同権」とは、男の地位が女の地位まで上がったことなのです。
by太宰治・男女の仲というのは、夕食を二人っきりで三度して、それでどうにかならなかったときはあきらめろ。
by小津安二郎・単独者として生まれ、群棲者として生活すること。その矛盾の幅が私達の生の最初の幅である。
by埴谷隆高・短文のうちにある長い文体は、小さな家にある大きな部屋のようなものである。
byシェンストン
--チ--
・小さい心の持ち主は頑固である。大きい心の持ち主は人を導くこともでき、また人に導かれることもできる。
byアレキサンダー・キャノン・小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前達の父と母との祝福を胸をひめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ。
by有島武郎・小さな結婚指輪に大きな苦痛が宿る。
by映画『ミセスパーカー』・小さなミソサザイを傷つけるような人間は決して人から愛されないだろう。
byウィリアム・ブレーク・知恵ある子は父を喜ばし、愚かな子は母の憂いである。
byソロモン・知恵というものの唯一確実な(俗人の判断にとっての)標準が――成功なのです。
byバーク・知恵は過去の抜粋であるが、美は未来の約束である。
byホームズ・近頃の作家は、インクに水増しをして書いている。
byゲーテ・近頃の若い者云々という中年以上の発言は、おおむね青春に対する嫉妬の裏返しの表現である。
by梅崎春生・力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。
byパスカル・地球は皮膚を持っている。そしてその皮膚はさまざまな病気を持っている。その病気の一つが人間である。
byニーチェ・知識のない熱心さは、光のない火である。
byイギリスの諺・知識は恐怖にとっての解毒剤である。
byエマーソン・知性は、方法や道具に対しては鋭い観察眼を持っていますが、目的や価値については盲目です。
byアインシュタイン・父親の価値は死んだあとでわかる。塩の価値はなくなってみるとわかる。
byタミル族のことわざ・父は死んだが、今も私たちの心の中に生きている。あの頃わが谷はいかに緑であったか。
by映画『我が谷は緑なりき』・智に働けば角が立つ。情に棹せば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角にこの世は住みにくい。
by夏目漱石・チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。
by本田 宗一郎・忠告は密かに、称賛は公に。
byシルス・忠告を与えるよりも、与えた忠告を役立たせるほうが、いっそうの知識を必要とする。
byコリンズ・忠告を求める者は、十中八九がお世辞を期待しているのである。
byコリンズ・ちょっとした愛撫は他の愛撫へとみちびく。そのちょっとした愛撫に逆らわない女は、そうした愛撫をさらに加えてくれと誘うようなものである。
byリカール・珍膳も毎日向かえば味旨からず。
by楠木正成・沈黙を守る者は有罪を認めた者。
byイタリアの諺
--ツ--
・月にむかって、『そこにとどまれ!』などという者があろうか。若い女の心にむかって『一人を愛して心変わりせぬことだ』などという者があろうか。
byプーシキン・常に賢明な人間でありたいと思うなら、決して結婚はしてはならない。結婚というものは、ウナギをつかもうと思って、蛇の入っている袋に手を入れるようなものだ。結婚するくらいなら、まだ痛風にでもかかったほうがマシだ。
byメレジコフスキー・常に行為の動機のみを重んじて、帰着する結果を思うな。報酬への期待を好意のバネとする人々の一人となるな。
byベートーベン・常に自分の中に答えを求めなさい。周りの人や、周りの意見や、周りの言葉にまどわされていはいけません。
byアイリーン・キャディ・常に瞬間を享楽せよ。快楽が満たされれば満足だし、もしそれが満たされなければ楽しみが次の時間まで持ち越してゆく。
byエピクロス・妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
by日本国民法第772条・妻と子供達を愛さない男は、自分の家に牡獅子を飼い、憎しみを作り上げている人間である。
byJ=テーラー・妻は若い夫にとっては女主人、中年の夫にとっては仲間、老人の夫にとっては乳母である。
byフランシス・ベーコン・妻を選ぶのはネクタイを買うのとよく似ている。選んだ時は素敵に見えるが、家に帰って首に締めてみるとがっかりする。
byジョイ・アダムス・つまらないことに熱情を感じてよく記憶していること、これが女の一番の特徴である。数年前の友達と交わした世間話の中に出てきたこまごましたくだらないことをその気になればいつでも正確に話せるのである。しかもやりきれないことに、女はいつでもその気になるのである。
byモーム・つまらない新聞を読んで「なんて近頃はくだらないんだ!」と言った時代もあったろうが、最近の読者はこう言う。「なんてくだらない新聞なんだ!」と。
byダニエル・J・ブールスティン・罪とは消極的なものではなく、積極的なものだ。
byキルケゴール・罪は、それが禁じられているから傷つけられるのではなく、傷つけられるから禁じられているのである。
byフランクリン・罪を犯していけないのは、罪を犯すと醜い顔になって困るからなのです。
byホイベルス・強い人間は自分の運命を嘆かない。
byショーペンハウエル
--テ--
・手紙――受け取ったときには希望、読んだときには失望
byプレヴォ・手紙では人は赤面しない。
byキケロ・できるだけ早く結婚することは女のビジネスであり、できるだけ結婚しないでいることは男のビジネスである。
byバーナード・ショー・哲学者とは何か?つねに尋常でない事物を経験し、見聞し、猜疑し、希望し、夢見る人間だ。
byニイチェ・哲学者の全生涯は死の準備である。
byキケロ・哲学といふのは一切の現象を批判の対象とするような、生活の一種の態度そのもの、或いは少なくとも思想の態度そのものを意味する。
by戸坂潤・哲学というものは、常識をわかりにくい言葉で表現したものにすぎない。
byゲーテ・哲学はあらゆることについて、まことしやかな話をし、学の浅い人々の称賛を博する手段を与える。
byデカルト・哲学は、或る種の人々が大衆を馬鹿にするために、いまなお装う古い流行である。
byヴォーヴナルグ・哲学は過去と未来の不幸を容易に打ち負かすが、現在の不幸には打ち負かされる。
byラ=ロシュフーコー・哲学は踏み出す一歩一歩ごとに皮を一枚ずつ脱ぎ捨てるのだが、愚かな弟子どもは、その皮の中へもぐり込んでゆく。
byキルケゴール・鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している。
by太宰治・手の上なら尊敬のキス。額の上なら友情のキス。頬の上なら厚情のキス。唇の上なら愛情のキス。閉じた目の上なら憧憬のキス。掌の上なら懇願のキス。腕と首なら欲望のキス。さてそのほかは、みな狂気の沙汰。
byグリル・パルツァー・でも何といったって、誰にも愛されないよりはまだ誰かに捨てられたほうがましだよ。
byウィリアム・コングリーヴ・テレビという娯楽は、数百万人の人々に同じ冗談を聞かせながら、それでいて各人を孤独のままに置く。
byエリオット・天が私にあと十年の時を、いや五年の命を与えてくれるのなら、本当の絵描きになってみせるものを。
by葛飾北斎・天気のいい日に嵐のことなど考えてもみないのは、人間共通の弱点である。
byマキャベリ・伝記は断じて小説化になってはならないが、つねに小説的であるべきだ。
byモロア・天国はすごくいいところらしい。だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから。
by作者不明・天才――賞賛するにあたらない。一種の精神病だ。
byフローベル・天才?そんなものは決してない。ただ勉強です。方法です。不断に計画しているということです。
byロダン・天才とは1%のインスピレーション(霊感)と99%のパースピレーション(発汗)である。
byエジソン(新聞のインタビューより)・天才とは強烈な忍耐者である。
byトルストイ・天才とは、何よりもまず苦悩を受けとめる先駆的な能力のことである。
byカーライル・天才の特徴は、凡人がひいたレールに自分の思想をのせないことだ。
byスタンダール・天才も不滅ではないということほど、凡人にとって慰めになることはない。
byゲーテ・天使は力において神と等しくなろうと欲して法を破って落ち、人間は知識において神と等しくなろうと欲して法を破って落ちた。
byフランシス=ベーコン・天体の運動はいくらでも計算できるが、人の気持ちはとても計算できない。
byニュートン
--ト--
・どういうことになるものやら見当のつかない二つの場合がある。男が初めて酒を飲むとき。女が最後に(今夜きりよ、と)酒を飲むとき。
byO・ヘンリー・どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕に任せてください。
byアンドレ・レニエ・統治者はよい知らせは自分で公表し、悪い知らせは従者によって伝えさせる。
byセルビアのことわざ・どうして?どこへ?なぜ?いかに? これらの質問が哲学の全てである。
byジューベル・同棲するために結婚し、三人家族になるのを避けるために離婚する。
byアンドレ・プレヴォ・道徳的な詩や、不道徳的な詩があるわけではない。詩はよく書かれているか、まずく書かれているか、そのいづれかにすぎない。
byワイルド・道徳的に正しいことで政治的に正しいものはない。
byD・オコンネル・どうにもならないことは、忘れることが幸福だ。
byドイツのことわざ・党派における裏切り者はやすやすと成功してしまう。
byベーコン・動物がいち早く公害を感じ、そのあとで人間が気付いた。
by戸川幸夫・動物はまことに気持ちのいい友達である。彼らは質問もしなければ批判もしない。
byジョージ・エリオット・動物は子孫をもうけ得る時期にだけしか交わりません。しかるに我々人間は、この忌まわしい万物の霊長はですね、快楽が得られさせすればかまわんというわけで、時と場所をわきまえません。
byトルストイ・盗も五女の門を過(よぎ)らず。
by『後漢書』・東洋においては性欲が芸術になっている。
byチェンバレン・桃李もの言わず、下みずから蹊(けい)を成す。
(徳のある人物は自ら求めずとも、人々は慕ってくる)
by司馬遷・遠くにいると恐怖を感じるが、近くに迫るとそれほどでもない。
byラ・フォンテーヌ・時が癒やす?時が病気だったらどうするの?
by映画『ベルリン・天使の詩』・時には我を忘れるほど酔うことも人間の特権だ。
by山本周五郎・時のある間にバラの花を摘むがよい。時は絶えず流れ行き、今日微笑んでいる花も明日には枯れてしまうのだから。
byへリック・「時」の歩みは三重である。未来はためらいつつ近づき、現在は矢のように速く飛び去り、過去は永久に静かに立っている。
byシラー・時の言うことをよく聴け。時はもっとも賢明なる法律顧問なり。
byペリクレス・時の翼に乗って悲しみは飛び去る。
byラ・フォンテーヌ・時はその使い方によって金にも鉛にもなる。
byプレヴォ・時は万物を運び去る。心までも。
byウェルギリウス・時は友情を強めるが、恋愛を弱める。
byラ・ブリュイエール・「時」をまねるがよい。「時」は一切のものをゆっくりと破壊する。「時」はおもむろに浸蝕し、消耗させ、根こそぎにし、引き離す。だが、ひったくることはない。
byジュベール・時を短くするものはなにか――活動。時を絶えがたくするものはなにか――怠惰。
byゲーテ・独自な作家とは、誰をも模倣しない者ではなく、誰にも模倣できない者である。
byシャトーブリアン・読書して考えないのは、食事をして消化しないのと同じである。
byエドマンド・バーク・読書は単に知識の材料を提供するだけである。それを自分のものにするには思索の力である。
byロック・読書は人間を豊かにし、会議は人間を役に立つようにし、物を書くことは人間を正確にする。
byベーコン・「どこかで会ったことがある?」「いや、ないわ」「そう、残念だ」
by映画『駅馬車』・どこで死が我々を待っているか分からないのだから、いたるところで待とうではないか。死を予測するのは自由を予測することである。
byモンテーニュ・とことんまで恋したものは友情に手をつける。
byハイネ・どこに行くのか知らないなら、どの道を通っても同じだ。
byスー族の諺・独身者とは妻を見つけないことに成功した男である。
byアンドレ・プレヴォー・登山家は、盲目的な障害に抗議する人間の意志の象徴である。
byテオフィル・ゴーチェ・登山の目標は山頂と決まっている。しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある。
by吉川英治・登山の喜びは山頂を極めたときに頂点に達する。
byニーチェ・年がいくつかなんて問題じゃない。大事なのは経験だよ。百まで生きたってなんの経験もしない人だっているんだから。
byカズオ・イシグロ・年頃の娘達は結婚のために結婚する。結婚によって自由になれるから。
byボーヴォワール・年をとってから暖まりたいものは、若いうちに暖炉を作っておかなければならない。
byドイツの諺・年を取るとおしゃべりになるのは、たくさんの事を見てきたからであり、また、やがて永遠にはなす事がなくなってしまうからである。
byジョセフホール・とにかくね、生きているのだからインチキをやっているのに違いないのさ。
by太宰治・どの一片の落葉も、舞い落ちながら宇宙の最大の法則の一つを満たす。
byリルケ・どの女性も一生に一人、強くて責任感のある男性を必要とする。この安全を手にすると、彼女は本当にしたいことに取りかかる事ができる。すなわち、弱くて無責任な男と恋をするのだ。
byリチャード・J・ニーダム・どの内閣でも新聞紙上に発表する意見はいっこう面白くない。政治の力は実行することであって、演説する事ではないからである。
byゲーテ・どのみち死なねばならぬなら、私は、なっとくして死にたいのだ。
by梅崎春生・賭博は、先天的に備わった人間の特性である。
byエドマンド・バーグ・賭博は貪欲の子供であり、不正の兄弟であり、不幸の父である。
byワシントン・富は海の水に似ている。それを飲めば飲むほど、のどが乾いてくる。
byショーペンハウアー・富……一人の人間の手に帰した多数の人間の貯蓄。
byデブス・富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。
byベーコン・富を欲するか。恥を忍べ、傾絶せよ。故旧を絶ちて、義と背け。
(恥に耐え、命の限りに全力を尽くせ。旧友との交際を絶ち、義理に背け。もし富を得たいのならば)
by孟子・友とぶどう酒は古いほど良し
byイギリスの諺・土曜の夜の酒の味が、平生と違うことを知らないものには、日曜の朝の楽しさは解るまい。
by水上滝太郎・虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。保険に入っていれば金を残す。
by吉行淳之介・虎を生み出したといって神を責めるな。むしろ、虎に翼を与えなかったことを神に感謝せよ。
byファイトロヴィッチ・努力しない天才よりも、努力する鈍才のほうがよけいに仕事をするだろう。
byジョン・アヴェブリー・努力だ。勉強だ。それが天才だ。誰よりも三倍,四倍,五倍勉強する者,それが天才だ。
by野口英世・奴隷生活をしているのは、哀れな独り者たちだ。彼らは絶えず、あまりにも激しい感情の動揺と危惧の念の中にいる。
byフィルボッツ・どん底で終わるより、一夜の王でありたい。
by映画『キング・オブ・コメディ』・どんな過ちも犯さない人は、常に何事も為さない人である。
byフェルプス・どんな男でも、ある女性を自分のものにしようとするときは、その人が自分の愛にもっともふさわしい女性であり、自分がこんなに夢中になるのももっともなことだと思いこんでいるのである。そして、それが迷いであったと気づくのは、あとになって別の女を愛するようになったときである。
byアルツィバシェフ・どんな外面的な強みも、自分に対する信頼を強めることは出来ない。人間の強さは、内側からくるものでなくてはならない。
byR.W.クラーク・どんな格言も先生も哲学者もあなたより優れているわけではない。あなたより優れているものは、何もないのだ。
byマーシャル・N・リバー・どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。
byセルバンテス・どんな政治的自由があっても、それだけでは飢えたる大衆を満足させることはできない。
byレーニン・どんな精神的な人間でも四十五時間以上食べ物のことを忘れる事はできぬ。数時間ごとに間違いなく脳裏に起こる不変不動のくりかえしは「いつ食べようか」ということである。
by林語堂・どんな天才も、同僚たちとは違った角度で世の中を見るが、ここに彼の悲劇がある。
byエリス・どんな馬鹿でも真実を語ることはできるが、うまく嘘をつくことはかなり頭の働く人間でなければできない。
byバトラー・どんなに愛しているかを話すことができるのは、すこしも愛してないからである。
byペトラルカ・どんなに暑い陽が照りつけていても、ポケットに十円しかなくても、僕は輝かしい気持ちで生きている。
by奥 浩平・どんなにその人を愛していても、その人のために全てを犠牲にしてはならない。なぜなら、必ず後で、その人を憎むようになるからだ。
by曽野綾子・どんな人でも生きているかぎり存在の必要がある。
byエマーソン・どんな不幸のなかにも幸福がひそんでいる。どこに良いことがあり、どこに悪いことがあるのか、我々が知らないだけである。
byゲオルギウ
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