■2006年2月号■
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・世界に別れを告げる日に/ひとは一生をふりかえって/
じぶんがほんとうに生きた日が/あまりにすくなかったことに驚くだろう
by茨木のり子(詩人:1926-2006:「自分の感受性くらい」)
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・人生それ自体に意味はないが、意味がないからこそ生きるに値する。
byアルベール・カミュ(1913−1960:仏:作家)
・現代の夜明けに。すべては使い果たされたのか?よろしい。それなら、これから生きはじめよう。
byアルベール・カミュ
・人間はすべてこの世の財宝を取りっこしている。それも果てしない掴み合いだ。
どいつもこいつも泥棒だ。そうだ、全部のものの遺産が、めいめいの掠奪物になっている。
そのくせ所有権とか私有財産とかぬかしやがる。
byハインリヒ・ハイネ「アッタ・トロル」
・
私は昨日耐えました。今日も耐えることができます。そして、明日のことは決して考えないことにします。
byドロシー・ディックス
・そうだな。何でも自分のものにして持って帰ろうとすると、難しいものなんだよ。
僕は見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときにはそれを頭の中へしまっておくのさ。
僕はそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっと楽しいね。
byトゥーヴェ・ヤンソン「ムーミン物語」
----------------↓2/19↓---------------
・世の中は絶えず動いている。農、工、商、学問、全てが休みなく、前へ前へと進んでいる。
それについていけない者の事など構ってはいられない。――だが、ついていけない者はいるのだし、彼らも人間なのだ。
いま富み栄えている者よりも、貧困な無智のために苦しんでいる者たちのほうこそ、
俺はかえって人間のもっとも人間らしさを感じ、未来の希望が持てるように思える。
by山本周五郎『赤ひげ診療譚』
・朝寝坊するものは、一日駆けずり回っても夜になって仕事に追いつかれてしまう。
怠惰の足はとても遅いから、貧乏にすぐ追いつかれる。仕事に追い立てられるのではなく、仕事をこちらから追いたてよう。
byフランクリン(米・科学者)
・誰もができることを全部自分ができるからといって、何の自慢にもならない。
by中村紘子
・見ろ、なんだかんだいっても人間どもはまだ生きてうごめいている。平和、平和、平和……か。
ボルジア家の専制は輝かしいルネッサンスを生んだが、スイスの平和が作ったものは何だ?ポッポッポの鳩時計だけさ。
by映画『第三の男』(C・リード監督)
・とんでもなくケチな人間に限って、とんでもなく大きなプライドを持っている。
byヴォルテール
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・世界中の誰もが自分を賞賛しても、世界中の誰もが自分を見捨てても、私は独り静かに座っている。
byホイットマン
・発見を妨げる最大の障害は、無知ではなく、知っているという錯覚である。
byダニエル・J・ブアスティン
・金持ちになりたい人は5時に起きなきゃなりません。もう金持ちになっている人は7時まで寝てていい。
金持ちなんてガラじゃなければ11時まで寝てられる。
by『マザー・グース』
・人生とは善と悪の戦いではない。悪と最悪の戦いなのだ。
byジョセフ・ブロドスキー
・ああ、僕の人生というものは辛い。恐怖と戦いと苦しみに満ちている。だが、それはもはや決定した歴史だ。
byビランデルロ
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・鎖をあざ笑うものがすべて自由とは限らない。
byレッシング(独・劇作家『賢者ナターン』)
・人間は鳥かごの中の鳥のように自由である。ある限られた世界の中で動くことができるからだ。
byラーヴァター(スイス・牧師)
・金のない人間は翼のない鳥のようなものだ。もし空高く飛び出せば、地に落ちて死ぬ。
byルーマニアの諺
・飛躍的に金持ちになった人が、善良であったためしがない。
byシルス(ローマ・劇作家『箴言』)
・なぜ無ではなくて、むしろ何ものかが存在するのか。
というのも、あるものが存在するよりは、無のほうが単純で容易だからである。
byライプニッツ(1646-1716:独:哲学家)
・僕は再び僕自身になりました。他の人なら街路に転がっていても拾い上げそうにもないこの自己を、僕は再び手に入れました。
byキルケゴール『反復』
・私は悪人です、と言うのは私は善人ですと言うことよりもずるい。
by坂口安吾『私は海を抱きしめていたい』
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・『おふくろの味』という看板を掲げた店では、決して食事をしないこと。『先生』と呼ばれる男とは、決してカードをしないこと。
そして、自分よりたくさん問題を抱えている女とは、決して寝ないこと。
byネルソン・オルグレン(1909-81:米:作家)
・進歩のために必要なのだ、という言い訳で実行される恐ろしい行為は、
たいていの場合、進歩でもなんでもなく、単に恐ろしい行為である。
ラッセル・ベーカー(1925-:米・作家)
・歴史――悪者だらけの支配者と、愚か者だらけの兵士が引き起こした、
ほとんどが取るに足らない出来事につけた、間違いだらけの話。
byアンブローズ・ビアス(1842-1913:米:作家)
・退屈な人――聞いて欲しいときに話す人。
byアンブローズ・ビアス
・ベストセラーとは、よく売れているという単純な理由でなぜかよく売れる本のことをいう。
byダニエル・J・ボースチン
・銀行を経営していくことに比べたら、銀行強盗の罪など些細なものだ。
byベルトルト・ブレヒト(1898-1956:独:詩人、劇作家)
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・これをやっていれば幸せということ、誰でもひとつあります。それを探しなさい。それを見つけて仕事にしたら、きっと幸せですよ。
by淀川長治(映画評論家:1909-1998)
・私の優先課題は三つ。第一に教育、第二に教育、そして第三に教育。
byトニー・ブレア(英首相)
・ハエのような人間は、他人の傷口にたかりたがる。
by西洋の格言
・私たちは敵に出会った。敵は私たちだった。
by『ポゴ』(政治風刺漫画)
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「続一年一組 せんせいあのね(鹿島和夫編 理論社)」より |
(34-07/11/12)
(国名略記:アメリカ→米:フランス→仏:ドイツ→独:イタリア→伊:カナダ→加、オランダ→:蘭、スペイン→西etc.)
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